ハプログループC-M130 (Y染色体)(ハプログループC-M130 Yせんしょくたい、英: Haplogroup C (Y-DNA))とは分子人類学において人類の父系を示すY染色体ハプログループ(型集団)の分類で、UEPs M130/RPS4Y711, P184, P255, およびP260によって定義されるグループである。
拡散経路
崎谷満は現生人類は出アフリカ後、南ルート、北ルート、西ルートの3方向に拡散したとしており、Y染色体ハプログループCの下位系統(の祖型)はそれぞれ分かれて別ルートを進んだ。
- 南ルート:C1b2(C-B477)
- 北ルート:C2(C-M217)、C1a1(C-M8)
- 西ルート:C1a2(C-V20/V184)
一塩基多型分岐図
下位区分
- C(C-M130)
- C1(C-F3393)
- C1a(C-CTS11043)
- C1a1(C-M8) 主に日本(約5% ~ 6%)、特に沖縄県(平均約9%、4.4% ~ 16.7%)で観察される。 韓国・朝鮮及び中国でも稀に散見される。
- C1a2(C-V20/V184) ヨーロッパ、アルジェリア、アルメニア人、ネパールにわずかに見られる。ヨーロッパ最古層、クロマニョン人の型。
- C1a2a (C-V182)
- C1a2a1 (C-V222) 英国(エセックス、スコットランド、北アイルランド)、イタリア(カラブリア州クロトーネ県)、ギリシャ、ハンガリー、ウクライナ(リヴィウ州)
- C1a2a2 (C-Y11325/Z29329) スペイン(バレンシア州カステリョン県)、ポーランド(ポトカルパチェ県)
- C1a2b (C-Z38888) アルジェリア、アルメニア人
- C1a2a (C-V182)
- C1b(C-F1370)
- C1b1
- C1b1a
- C1b1a1
- C1b1a1a(C-M356) 南アジア、中央アジア、西アジアにわずかに見られる。
- C1b1a1b (C-Z16582) サウジアラビア及びイラクでわずかに見られる
- C1b1a2 (C-B65) 中国(陝西省、湖南省、広東省等)、シンガポール(マレー人)、ボルネオ島(ムルット族、レボ族)、フィリピン(アエタ族)等でわずかに見られる
- C1b1a1
- C1b1b (C-B68) ブルネイのドゥスン族にわずかに見られる
- C1b1a
- C1b2(C-B477)
- C1b2a(C-M38) パプアニューギニア先住民、オセアニア地域に見られる。
- C1b2b(C-M347) オーストラリア先住民に見られる。
- C1b1
- C1a(C-CTS11043)
- C2(C-M217)
- C2a(C-L1373) 中央アジア、北東アジア、北アメリカに多い。アルタイ諸語、古アジア諸語、ナデネ語族と関連。
- C2b(C-F1067) 朝鮮・韓国、中国、日本、ベトナム、モンゴルなどでみられる。
- C1(C-F3393)
ISOGG系統樹 2020年7月11日版による
脚注




