仕損品(しそんじひん、しそんひん)とは、一般的に、仕損じた(加工などに失敗した)物品そのものを指す。例えば、陶器を作っていたが、窯焼きの時点で割れてしまったとなるとこれが仕損品である。これには製品としての価値はもはや見出すことはできないが、原材料としての価値を持つことがある。この価値のことを仕損品評価額と呼ぶ。

会計処理

会計上、仕損じた場合には個別原価計算と総合原価計算で扱いが異なり、さらに補修で対応できるか、新たに代品を製造するかなどでも異なるが、代品を製造する場合の一例としては、仕損品の製造原価を全額仕損費として製造原価から振り替える。ただし、仕損品にスクラップとしての評価額(売却価値)が存在すれば、その金額だけ資産として計上し、仕損費の計上を抑制する。たとえば、以下のようになる。

例:製造原価300,000円が集計されているA製品のすべてを仕損じた。なお、当該仕損品の評価額は50,000円であると見積もられた。

なお、仕損品は貸借対照表上、貯蔵品に含めて表示される。

参考文献

関連項目

  • 原価計算基準 第二章 実際原価の計算 第四節 原価の製品別計算 三五 仕損費の計算および処理
  • 原価計算
  • 製造原価
  • 工業簿記
  • 商的工業簿記

第18回 総合原価計算⑤~仕損(正常仕損費)の処理について~【日商簿記2級工業簿記】 YouTube

仕損とは?個別原価計算における仕損の処理や仕訳について 経理ポータル

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