『ベベ・ル・ストレンジ』(Bébé le Strange)は、1980年2月14日にエピック・レコードからリリースされたアメリカのロックバンド、ハートの5枚目のスタジオアルバム。このアルバムは創設メンバーでリードギターのロジャー・フィッシャー抜きの初めてのアルバムとなったが、フィッシャーは兄弟のマイケルと共に数ヶ月前にバンドを去っていた。
このアルバムは商業的に成功し、アメリカのBillboard 200で最高5位に到達し、22週に渡ってチャートインし続けた。1980年5月5日、アメリカレコード協会(RIAA)からゴールド認定を受けた。『ベベ・ス・ストレンジ』からは、「イブン・イット・アップ」(タワー・オブ・パワーのホーンセクションのバックアップを受けた)、「レイズド・オン・ユー」、アルバムタイトル曲がシングルカットされた。何曲かでは、1960年代にスティーヴ・フォッセンおよびロジャー・フィッシャーとアーミーを結成していたドン・ウィルヘルムがバックボーカルを担当している。
2004年6月29日に、「ジャックル・マン」のスタジオアウトテイクと「ブレイク」のライブ音源をボーナストラックとして追加した『ベベ・ル・ストレンジ』のリマスター版がエピック・レコードとレガシー・レコーディングスから発売された。
批評家の評価
レコード・ワールド誌は、シングル「レイズド・オン・ユー」について「アンの豪華なリードは大胆なキーボード演奏とナンシーの自信に満ちたギターによってさらに引き立てられている」と評した。
収録曲
パーソネル
『ベベ・ル・ストレンジ』のライナーノーツから転載
ハート
- アン・ウィルソン – リードボーカル(1, 2, 4–7, 9, 10)、タンバリン(1, 5, 6, 10)、ベース(1, 6, 10)、バックボーカル(1, 6, 7, 9)、ドラムス、アルトフルート、ピアノ(10)
- ナンシー・ウィルソン – ギター(1, 4, 9)、バックボーカル(1, 5–7, 9)、リズムギター(2, 6)、メロトロン(2)、アコースティックギター(3, 7)、エレキギター(5)、リードギター(6)、リードボーカル、ドラムス以外の全ての楽器(8)
- ハワード・リース – ギター(1, 4, 9)、リードギター(2)、シンセサイザー(2)、バックでのソロ(4)、エレキギター(5, 7)、アコースティックギター(5)、バックボーカル(5, 9)、リズムギター(6)、キーボード(9)
- マイケル・デロージャー – ドラムス(1, 2, 4–9)、リズム楽器(7)
- スティーヴ・フォッセン – ベース(2, 4, 5, 7, 9)
その他のミュージシャン
- スー・エニス – ギター(1)、ピアノ(10)
- クリッシー・シェフツ – ギター(1)
- コニー – アコースティックギター(5, 10)
- ドン・ウィルヘルム – バックボーカル(5)
- ゲイリー・ハンフリーズ – バックボーカル(5)
- タワー・オブ・パワー (レニー・ピケット、グレッグ・アダムス、エミリオ・カスティーヨ、スティーヴ・クプカ、ミック・ジレット) – ホーン・セクション(6)
技術
- マイク・フリッカー – 制作、エンジニア、ミキシング
- コニー – 制作
- ハウイー – 制作
- ロブ・パーキンス – エンジニア
- アーミン・スタイナー – ホーン・エンジニア(6)
- スチュワート・ホイットモア – ホーン・エンジニア助手(6)
- ジョン・ゴールデン – マスタリング(Kendun Recorders、カリフォルニア州バーバンク)
美術
- トニー・レーン – 美術監督
- トム・ガーヴィン – ロゴ・グラフィック
- ジェフ・バーガー – 撮影
チャート成績
認定
脚注
注釈
出典




