ロックンロール・フーチー・クー」(原題:Rock and Roll, Hoochie Koo)は、アメリカ合衆国のロック・ミュージシャン、リック・デリンジャーの楽曲。デリンジャーが所属していたジョニー・ウィンター・アンドのアルバム『ジョニー・ウィンター・アンド』(1970年)が初出で、1973年にはデリンジャー初のソロ・アルバム『オール・アメリカン・ボーイ』でセルフ・カヴァーされた。

ジョニー・ウィンター・アンドのヴァージョンは7インチ・シングル(カタログ番号:4-45260)もリリースされたが、Billboard Hot 100入りは果たせなかった。一方、デリンジャーのセルフ・カヴァーは1974年にBillboard Hot 100で23位を記録し、ソロ名義では唯一の全米トップ40シングルとなった。また、デリンジャーはプロレス団体WWFの企画したアルバム『Piledriver: The Wrestling Album II』(1987年)に、ジーン・オーカーランドと共演した新録音のセルフ・カヴァーも提供している。

ライヴにおける演奏

ジョニー・ウィンター・アンド解散後にデリンジャーが所属していたバンド、エドガー・ウィンターズ・ホワイト・トラッシュのライヴ・アルバム『ロードワーク』(1972年)には、ジョニー・ウィンターもゲスト参加した「ロックンロール・フーチー・クー」のライヴ音源が収録された。また、デリンジャーがダニー・ジョンソン、ケニー・アーロンソン、ヴィニー・アピスと共に結成したバンド、デリンジャー名義のライヴ・アルバム『Live』(1977年)にも、本作のライヴ・ヴァージョンが収録されている。

2010年、デリンジャーを新メンバーとして迎えたリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのツアーで本作がセットリスト入りした。

他メディアでの使用例

リック・デリンジャーによる「ロックンロール・フーチー・クー」は、『バッド・チューニング』(1993年)、『ロイヤル・セブンティーン』(2003年公開)、『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』(2012年公開)といった映画のサウンドトラックで使用された。また、『RUSH/ラッシュ』(1991年)のサウンドトラックではジョニー・ウィンターのヴァージョンが使用された。

音楽ゲームの分野では、『ギターヒーロー2』で使用された。

カヴァー

  • スージー・クアトロ - アルバム『スージーからの伝言』(1978年)に収録。
  • 子供ばんど - アルバム『ジャイアント・ホップ・ステップ・ジャンプ』(1981年)に収録。子供ばんどは後にデリンジャーと親交を深め、アルバム『HEART BREAK KIDS』のプロデュースを受ける。
  • 松本孝弘 - カヴァー・アルバム『Rock'n Roll Standard Club』(1996年)に収録。
  • ジョー・リン・ターナー – カヴァー・アルバム『アンダー・カヴァー2』(1999年)に収録。
  • ナッシュヴィル・プッシー - アルバム『セイ・サムシング・ナスティ』(2002年)に収録。
  • レス・ポール - アルバム『レス・ポール・トリビュート』(2005年)に、ケニー・ウェイン・シェパード、エドガー・ウィンター、ノア・ハントをフィーチャリング・ゲストとして迎えたカヴァーを収録。
  • Superfly - シングル「My Best Of My Life」(2009年)のカップリング曲として発表。2010年のシングル「Wildflower & Cover Songs:Complete Best 'TRACK 3'」のDisc 2にも再収録された。

脚注

注釈

出典


2023 0713 ロックンロール・フー・チー・クー YouTube

ロックンロール YouTube

ロックンロール・フーチークー/ 子供ばんど YouTube

2023 1027 ロックンロール・フー・チー・クー YouTube

2024 0126 ロックンロール・フー・チー・クー YouTube