チヨニシキは、1985年(昭和60年)に愛知県農業総合試験場によって育成されたイネ(稲)の品種。「トヨニシキ」を花粉親、「初星」を種子親とする交配によって育成された。錦のような稲が長く栄えることを願って命名された。
千粒重は23.5gで中粒。熟期は中生で、耐冷性があり、多収。強稈で耐倒伏性は強。いもち病にもやや強である。
トヨニシキの食味を改善した品種として普及したが、「コシヒカリ」などの良食味品種に押されて減少し、酒造用掛米などの加工用米や飼料用米として生産されている。
脚注
参考文献
- 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535。
- 日本食糧新聞社 編『全国お米のこだわり銘柄事典』日本食糧新聞社、2018年4月18日。ISBN 9784889272666。
関連項目
- 酒米


